香りの被害 「香害」の理解と配慮を
2021年2月16日(火)真下道議は、旭川市で活動する化学物質過敏症の患者及び家族の自助グループ「旭川CS仲間の会」の要請を受け、上川振興局への要請行動に同席しました。田辺きよみ副局長へ鈴木直道知事あてに要望書を提出をお願いしました。要請内容は、下記の通りとなります。
①北海道のホームページに「香料自粛の呼びかけ」を掲載し周知して頂きたい。
②香料自粛のお願いリーフレットを配布し、香料自粛のポスターを掲示するなど周知をして頂きたい。
2020年8月現在、全国では111の自治体でHPに、香料自粛の呼びかけが掲載されています。旭川市でも香料自粛のポスタ―が作成されています。
要請行動に参加者から、社会に「香害」という言葉が、あまり理解されておらず、「香害」の被害が拡大してる事や、化学物質過敏症の発症者に対する学校や職場での理解がすすんでいない事や、近隣住宅の柔軟剤の香りが漂ってきた時「香料自粛」を、その住民へのお願いをしても理解が得られないなど、数々の体験に基づく課題点を説明しました。
また、ヘルプマークを活用していることも説明しました。
これに対して、田辺きよみ副局長は、これら切実な声に耳を傾けて頂き「まず知ることが大切」と理解を示されました。上川総合振興局保健所のHPトップにシックハウス症候群・化学物質過敏症が追記し、リンクできるように対応したとの報告がありました。
※上川総合振興局保健所のHPトップ
※【厚生労働省 医薬・生活衛生局化学物質安全対策室】HPへリンク
真下紀子議員は、2021年2月24日の道議会環境生活委員会で香害について質問しました。道は「柔軟剤や香水等、人工香料を用いた製品の匂いについては、人によっては深刻な体調不良を引き起こす事例もある」と認識を示し、北海道消費者センターには、毎年6から7件の相談があると回答がありました。
真下議員は、「香害」の被害が知られていないことで、相談にいたらないケースも多いのではと、潜在的な化学物質過敏症の発症者がいるのではいるのではと指摘しました。
北海道では札幌市、旭川市、釧路市、石狩市と音更町がHPで啓発し、札幌市、旭川市はリーフレットやポスター等を作成しています。真下道議の質問に対し、道は関係部などと連携しながら、より多くの消費者の目にとまるようなSNSなども活用し効果的な情報発信について検討すると回答しました。
2021年3月3日 しんぶん赤旗
シックハウス症候群・化学物質過敏症等に関する健康相談 旭川市HPへリンク
旭川市啓発用リーフレット
旭川市啓発用ポスター
札幌市啓発用ポスター