出口のないトンネルに止まっている北海道新幹線札幌延伸工事。鉄道運輸機構に説明と厳しい検証求めました。
想定外の岩塊が見つかったことなどを理由に計画通りに工事を進められなかった責任を認めるべきでしょう。
JR北海道の経営を圧迫する 新幹線2024.7.2道議会予算特別委員会
道は大変遺憾と表明しましたが、鉄道運輸機構北海道局は責任を認めていません。
新函館〜新青森の赤字も続きJR北海道の経営を圧迫し続けます。
北海道新幹線の延伸工事、新函館北斗―札幌間で2024年3月20日に6件目の死亡事故がありました。事故は北海道長万部町中ノ沢の高架橋建設現場。トレーラーから鉄骨を下ろす際、荷崩れしました。予定の2030年度末、札幌延伸新幹線開業が間に合わない情勢、建設費高騰と212キロの区間のうち8割トンネルで、難しい工事が想定されています。死亡事故は6件となりました。2018年7月野田追トンネル坑内で作業中に、後退したサイドダンプショベルにひかれる。2020年5月二ツ森トンネル坑内で、高所作業車での作業中に死亡。2022年4月野田追トンネル坑内で片付け作業中後退したユニック車にひかれる。2022年9月羊蹄トンネル立坑掘削作業で、地下に降りる昇降設備最下段に墜落、2022年12月朝里トンネル坑内で、横坑の施工中にコンクリートを吹き付ける機械などに挟まれる。6人もの命を犠牲にし、予定通りに開業できなくても責任は認めないで、前に進めるのが仕事という回答がされています。
地方の事業費負担は法律で決まっているので事業費が見直されれば青天井となる心配が。何より赤字が続く新幹線の影響で地方路線に皺寄せされてはたまりません。
費用対効果は掛け値なしで見直さなければ、出口の見えないトンネルへの税金投入が続くだけです。
2024年6月20日真下紀子道議は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、新幹線 札幌延伸に関する要請を行いました。
◯2035年度開業の計画を5年前倒しした経緯の公表と検証を求めました。
◯今後の計画や事業費の全容を早期に明らかにし、延伸見直しを含めた抜本的な検証を求めました。
畠山和也氏は、自民党や経済界から工期を急ぐように要請があったとはいえ現場に無理がかかっているのであれば、政治的な責任も含めて問わなければならない。語っています。
2024年6月22日(土)しんぶん赤旗