はたらき方改革について質問 2017年8月1日(火)
真下紀子議員は、8月1日(火)道議会経済委員会で働きかた改革について質問しました。
電通、関電、大成建設など名だたる大企業での過労自殺が続き、 働きかたの改善を求める声が高まっています。これまで過重労働を回避するために使用者による適切な労働時間の把握を求 めて来た真下議員は、国が使用者向けに新しくガイドラインを制定 したことを受け、道の姿勢をただしました。
ガイドラインでは「労働時間の考え方」が新設され、「 労働者が使用者の指揮命令下にあれば明示的な指示がなくても労働 時間にあたる」「着替えなどの準備時行為、後始末、待機時間、 参加義務のある研修や学習なども労働時間にあたる」 と明記されました。これまでのタイムカードやICカードに加え、 パソコンの使用時間の記録による労働時間の把握などが新たに例示 され、使用者による労働時間の管理と適切な把握、 これを遵守することが求められます。
道は「事業主による関係法令の遵守が何より重要。 法令について説明を行い、 長時間労働の是正について業界団体に要請する」と答えました。
道内では非正規雇用が増加し、正規労働者では所得199万円以下 が80%を超えます。観光関連の宿泊業・ 飲食サービス業などでは非正規労働者は73.8%に上ります。 また、北海道労働局の2016年度過重労働解消キャンペーンによ る重点監督実施結果では、労働関連法令違反が疑われる265事業 場のうち、72.8%にあたる193事業場で法令違反が確認され ています。真下議員は、月80時間を超える時間外・休日労働が8 0事業場で、賃金不払いや過重労働による健康障害防止措置が未実 施などの結果が報告されていることを紹介しながら、 道内の実態を踏まえて、道としての対応を求めました。
道経済部は「労働基準監督署において指導監督を行い、 悪質な案件については強制捜査を行い検察庁に送検するもの」 としたうえで、「 道の労働相談で法令違反が疑われる事案は労働基準監督署に通知す る関係法令遵守の普及啓発の推進委務める」と答えました。
正規雇用への転換へ
真下議員は、貧困の固定化を防ぐために、 正規雇用化の促進を求めるとともに、 無期労働契約への転換制度の周知を求めました。
阿部啓二経済部長は、 ほっかいどう働きかた改革支援センターでの相談、 働きかたに見合った均衡ある処遇改善や正社員への導入促進など、 今後一層取り組むと力強く答えました。
しんぶん赤旗記事2017. 8. 9