高橋知事が「他県の考え方も参考に」と海外出張の見直しに言及
2016年7月5日・6日の予算特別委員会で、宮川潤議員が海外出張と宿泊費のあり方についてさらに追及。
3期目の4年間で11回だった海外出張は、4期に入って8か月で5回、同行職員はのべ52人、費用総額は約2300万円といずれも倍以上になっていることがわかりました。北海道より財政力のある県でも、旅費規程の上限を超えることなく出張している事実を示し、見直しを求めました。
知事は「各県の考え方で経費節減に取り組んでいる」と答えましたが、宮川議員が「あらかじめ旅行会社に上限を伝え手配をしてもらっている」「知事から経費節減を支持されている」など、具体的な各県知事の姿勢を紹介し、上限超えしない海外出張は可能だと追及。
知事は、道が副大臣と同額の規定としていると説明したうえで、「他県の考え方も参考に経費節減に努める」と答え、見直しに言及せざるをえませんでした。
先日の道議会一般質問(6月28日)で、佐野弘美議員の一般質問に対し、高橋知事は適切な手続きをとっており、同行人数も妥当、海外でのトップセールスや食と観光のプロモーションに取り組み、外国人観光客の増加や道産食品の輸出拡大などの効果もあらわれていると答弁、5年間に行った海外出張は計16回、就任以来13年間で30回海外出張に問題はないとの姿勢を示してました。
しかし、このことがマスコミなどで報道されると、「こ んなに高いホテルに泊まっているのか」などの声が寄せられていました。高橋知事は、さらに説明が求められる状況になっていました。
知事、自宅のある東京出張でホテル使用
さらに、宮川潤議員は、高橋知事の東京都への出張についても質問。
高橋知事の自宅は東京都中野区にありますが、東京出張の111回、133泊すべてでホテルを利用し、約200万円の税金支出となっていることがわかりました。単身赴任中の道職員は自宅のある地域への出張には宿泊費は支給されません。また、東京からの総務部長は、3期目までは都外であっても自宅に宿泊し、ホテルの利用はありません。4期目の総務部長は4回の出張のうち2回、ホテルを利用しています。
高橋知事は住民票を知事公邸においてあり、自宅は東京にあります。
知事は、緊急事態への対応などを考慮しホテルを利用するとのべ、東京出張の際のあり方の見直しさえ拒否しました。