JR日高線の不通区間(JR日高線厚賀―大狩部間)線路下に降りての被災箇所を調査
真下紀子道議団団長、菊地葉子議員、宮川潤議員
2015年6月8日に、今年1月の災害から運休になっている、JR日高線(苫小牧-様似)の鵡川から様似間の現地で調査を行いました。
「早く全線復旧してほしい」と住民から日本共産党道議団に切実な声が寄せられました。
JR日高線は1月7日の暴風雪により、厚賀-大狩部(おおかりべ)間の一部で線路脇の土砂流出により地盤沈下がすすんだため、線路下の護岸下部が損壊、盛り土の流失などの被害を受けました。
被災後5カ月を経過してもなお不通のため、鵡川-様似間はバスで代行運行しています。JR北海道は復旧工事費を約26億円とみており、その負担は難しいとし、復旧は早くとも2019年の夏になるとの見通しを発表しています。
真下紀子道議は、2015年6月8日被災箇所を視察し、新ひだか町の酒井芳秀町長と懇談。
酒井町長は「通学や通院に影響を与え、観光へのダメージもある。4年復旧しないというと中学生の進路にも影響し、人口減少がすすむ。
地方創生というが、復旧がされないことには創生のスタートにも立てない状況。国、道、JRで協力し合い早期復旧をしてほしい」とのべました。
真下議員は「災害を機に廃線にする不安が寄せられているが、あってはならない。国会とも連携し、全力でとりくみたい」と話しました。
その後、JR北海道側の案内で厚賀-大狩部間の被災箇所を調査しました。土砂崩れの跡が残る線路付近を歩き、線路下の護岸側まで行き、土止めの役割がある鋼矢板が波ではがれ、変形している様子を視察しました。
計画的な老朽化対策について聞くと、「これまで時々の対応にとどまり、計画的にはとりくんでこなかった。消波ブロックも必要なところが多く、山側の土砂崩れ対策も必要」と回答。
遮断機が外されている踏切も見てきました。
日本共産党日高地区委員会では、2月末に代行バスを利用する高校生にアンケートを実施。
【高校生の声】 「しんぶん赤旗」より
「バスは天候により大幅に遅れるので不便」「時間もかかり、混雑していて疲れる」「塾の帰りがバスに間に合わず、親の迎えが必要でガソリン代が心配」などの意見がありました。
住民の声を受け、日高町村会と日高総合開発期成会は3万人を超える「早期全線復旧を求める署名」に取り組み、10日には国土交通省への要請活動を行います。
道は、道と国土交通省、JR北海道による3者協議会の設置をめざすことを表明しています。