天人峡遊歩道通行再開へ道、復旧後の観光振興

天人峡遊歩道通行再開へ道、復旧後の観光振興にとりくむ
2018年1月11日(木)食と観光対策特別委員会

 北海道の大雪山国立公園内にある天人峡羽衣の滝(上川管内東川町)は、道内最大の落差を誇り「日本の滝百選」にも選ばれています。
切り立った崖と渓谷の迫力ある景観は、貴重な景勝地として道内外から親しまれていますが、2013年5月、大雪による大規模な土砂崩れがあり、その後2016年にも大雨による被災が重なり、長期にわたって滝に続く遊歩道の閉鎖が続いてきました。そのため観光客も減少し、早期開通が望まれていました。

真下紀子道議は20148月10日、市田忠義参議秘書らと崩落現場を調査し、ホテル関係者や東川町等から実態を聞き、国と道に対して早期復旧と、観光支援を求めてきました。

2014年8月10日調査を知らせるHP2014.8.10_higashikawa2
高橋はるみ知事も20169月、補正予算を計上。真下議員の質問に、「長期にわたる不通により、天人峡温泉では、客単価の下落や、昼食、 日帰り入浴を目的としたバスツアーの激減など厳しい状況が続いている」と認識を示しました。その後、国との調整等も進めてきました。

2018年111日食と観光対策特別委員会で、真下議員は「 自然災害からの復興は重要な課題であり、固い決意をもって観光の振興にとりくむべきではないか。」と観光支援について質問しました。
道は、2017年11月に工事が終了し 雪解けの2018年5月に、安全を確認したうえで通行を再開する事、また地元協議会では、復興祭などイベント開催を検討されていると回答。木本晃観光振興監は「地元や大雪カムイミンタラDMOなどと連携し、天人峡を含めた広域観光周遊のとりくみを支援する」と表明しました。


 

真下紀子道議  2014年当時の道議会での質問の様子
2014年 9月30日 第3回定例道議会 予算特別委員会
経済部所管審査【質問内容】
真下紀子道議から、北海道東川町の2013年5月の大規模な土砂くずれで、大雪山国立公園内の天人峡の羽衣の滝への遊歩道の崩落の改善が急がれていると指摘。また、暫定開通をどのような安全対策をとり、観光振興の観点から、どのような方策が必要か検討を深め、観光と自然の共存をモデルにしてはいかがと提案する質問になっている。

2014年9月30日 2014年第3回定例道議会 予算特別委員会
動画 You tube


2018年発言内容 (食と観光対策特別委員会)開催状況(経済部観光局)
1月11日(木)  真下紀子道議

【天人峡等の観光振興について】
1 天人峡羽衣の滝遊歩道の通行止めの状況及び観光面での影響について

(真下紀子道議)
今日は、天人峡等の観光振興について、伺いたい と思います。
上川管内東川町の大雪山国立公園内にある天人峡 羽衣の滝は、道内で最大の落差を誇り、270メートル あるわけです。この滝の全景を間近で見ることがで き、また、切り立った崖と渓谷の迫力ある景観とい うのは、貴重な景勝地として親しまれております。 ところが、2013年5月、5年近く前になるわけです けれども、大雪による大規模な土砂崩れがあり、そ の後にも被災が重なって、長期にわたって滝に続く 遊歩道の閉鎖が続いてきました。私は崩落現場の調 査にも行き、ホテル関係者や地元の方々からもお話 を伺ったところ、来訪者の減少や予約キャンセルの 実態などをお聞きして、これまでも早期復旧を求め てきたわけです。
高橋知事も、2016年、2度目の被災後ですけれど も、3定で補正予算を付ける際に、長期にわたる不 通により、天人峡温泉では、客単価の下落や、昼食、 日帰り入浴を目的としたバスツアーの激減など、厳 しい状況が続いているという認識を示されました。 それから1年以上は経過したわけです。遊歩道の通 行止めの状況と観光への影響を、どのように現時点 で認識されているのか伺います。

(山口観光局参事)
通行止めの状況及び観光面での影響についてでありま
すが、天人峡羽衣の滝に通ずる遊歩道は、平成25年度の 土砂災害や28年度の大雨災害により、利用者の安全を確 保できないことから、橋の建設や法面復旧工事を行い、 通行止めとしてきたところであります。
天人峡の羽衣の滝は、道内最大の落差を誇り、迫力あ る景観を有し、これまでも、多くの観光客の入り込みが あったところでございますが、遊歩道が長期間不通とな り、昼食、日帰り入浴を目的としたバスツアーの催行が 中止となったことなどから、観光入込客が災害発生前と 比較して、約2割減少するなど、観光事業者をはじめ、 周辺地域の皆様には、大変、厳しい状況が続いているも のと認識しております。

2 復旧に向けた見通しについて
(真下紀子道議)

そういう状況が長期間にわたって続いていました。道は、国との調整が必要だったわけですけれども、その調整等も進め、2016年3定で補正予算を計上し、工事も進んでいると聞いております。時間はかかり ましたけれども、復旧に向けた見通しがついてきた のだというふうに考えているところですが、現在、 どのような状況でしょうか。

(山口観光局参事)
遊歩道の復旧についてでありますが、天人峡羽衣の滝に通ずる遊歩道は、平成25年の土砂災害で一部が崩落したため、迂回する橋の建設などの工事を進めてきておりましたが、28年の大雨災害で新たに工事現場に至るまでの遊歩道が被災し、工程にも大きな影響が生じたところ でございます。
このため、道では、同年の補正予算によりまして、新たに被災しました遊歩道の復旧に当たるとともに、滞っておりました橋の建設工事を同時に進めた結果、昨年11 月末に全ての工事が完了したことから、現地での安全確 認が可能となります本年の雪解け後に供用再開を予定し てございまして、具体的な時期につきましては、道と環 境省、地元東川町により調整を行う予定でございます。

3 地元協議の状況について
(真下紀子道議)

季節柄もあって、5月の被災でしたから、1番良いときが半年間なくて、今回も11月に工事が完了し ているのですが、半年間積雪のために通行できない という状況、非常に厳しい環境の中で、地元では非 常に頑張ってきたわけです。当時、観光局長は「工 事終了までの間の観光振興を促進する観点から、関 係部局や地域の観光団体と連携した取り組みを進め る」と答弁しておりまして、知事も、「地元の東川 町や観光事業者と連携しながら、貴重な自然環境と 観光が共存できる魅力的な観光地づくりに取り組む」と答弁されておりました。しかし、実際にはなかな か難しい状況があったわけです。地域では協議会も 設置し、取り組んできたということです。通行再開というのは多くの方が心待ちにしており、ここは地元の要望もしっかりと踏まえて、復旧後の観光振興に特段の取組が必要ではないかと私は考えているところです。協議会での議論の状況というの はどうなっているのか伺います。

(山口観光局参事)
地元の協議会の状況についてでございますが、道をはじめ、東川町や国の関係機関、地元の観光協会で構成を いたします「天人峡地区活性化協議会」におきましては、 遊歩道の崩落以降、復旧工事や観光振興策などにつきま して、協議を重ねてきたところでございます。
こうした中、東川町や地元の観光協会では、遊歩道の 供用再開に合わせまして、復興祭といったイベントを開 催するなど、復旧後の観光振興に向けた検討を進めてい るところでございます。今後、道といたしましては、雄大な姿を誇る羽衣の滝をはじめとする天人峡を 重要な観光資源として活かし ていくため、東川町をはじめとする地元の観光関係者と 連携をして、天人峡の魅力の発信や旅行会社へのツアー造成の働きかけといった、遊歩道復旧を踏まえた観光振興に取り組んでまいる考えでございます。

4 今後の振興策について
(真下紀子道議)

場所は羽衣の滝ですから、復興祭に向けて大きな
期待も膨らむことだと思いますが、やはりこれまで の長期にわたる通行止めの影響というのは、極めて 大きいものがあるわけです。しかしながら、自然を 観光資源とする本道においては、こうした厳しい自 然との共生というのがどうしても必要になってきま す。自然災害からの復興は、これからも重要な課題 だと考えているところです。今後、固い決意をもっ て観光の振興に取り組むべきであると考えておりま す。
年初めでもありますので、観光振興監に希望をも って、羽衣の滝の復興に向けて、また、道内の自然 環境と共生する観光資源のこれからの将来を見据え た希望ある答弁を求めたいと思いますが、いかがで しょうか。

(山口観光局参事)
今後の振興策についてでございますが、本道の雄大で

四季折々の変化に富んだ自然環境は、国内外からの観光 客を引きつける大きな魅力であり、かけがえのない自然 環境を適切に保全しながら、安全、安心に滞在できる受 入環境を整えることがなによりも重要と認識しておりま す。
こうした中、「日本の滝百選」にもなっております「羽衣の滝」が、遊歩道の復旧により、安全性を確保しなが ら、再び、多くの観光客の皆様に訪れていただけるよう になりますことは、天人峡のみならず、周辺の市町村も 含めた広域観光にとっても大きな効果をもたらすことが 期待されるところでございます。
道といたしましては、今後、大雪カムイミンタラDMO や、地域の観光団体などと連携を密にいたしまして、さ まざまな観光イベントや商談会などを通じた情報発信 や、自然とのふれあいを楽しめる受入環境づくり、さら には、天人峡を含めた広域観光周遊ルートの取組を支援 するなど、自然と共存する質の高い魅力ある観光地づく りを進めてまいります。