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希少種を守る調査と保護を
道HP希少種の食べ方指南/真下道議批判で削除 予算特別委員会 2011. 3. 3

 真下紀子道議は、3日の道議会予算特別委員会で、希少種に指定されているエゾライチョウの食べ方を道庁がホームページで紹介していると指摘し、「『おいしい』という紹介はやめるべきだ」と質問し、道に迫りました。

道は即日、ホームページから削除しました。「エゾライチョウもホッとしている」と真下議員がのべると、委員会室がドッとわきました。

新聞各紙が報道、ネット上でも話題となっています。


真下議員は、「道が希少種に指定して保護しなければならないエゾライチョウを、道庁のホームページで『とても上品で良い出汁がでます。蕎麦やお雑煮、もち米と炊いてサムゲタン風にしてもおいしい』などと、食べ方を紹介しているのはとんでもないと、道民から指摘があった」とのべ、HPからの削除を求めました。

エゾライチョウは、道が作成したレッドデータブックで、「生息や生育の条件の変化によって、容易に絶滅のおそれがある種に移行する要素をもつ種」である「希少種」とされ、生息数の減少が指摘されています。 その一方で、希少種の中で唯一「狩猟鳥獣」となっています。エゾライチョウの食べ方は、猟友会が発行した冊子を道のHPに転載していました。

真下議員は、同じ希少種のウズラを「環境省が、狩猟の継続が生息状況に与える影響を否定できないと判断し、5年間の狩猟禁止としている」「ハンターからも保護が必要という声がある」と紹介。「生物多様性保全の観点から、北海道が保存のために重い責任を持つべきではないか。より精度の高い調査を行い、狩猟を禁止するなどエゾライチョウの保護の必要性について検討すべきで、少なくとも『おいしい』という紹介はやめるべきだ」と迫りました。

道環境生活部は「ラインセンサスで地域別の生息数を把握し、保護の必要性を検討する。道のホームページからは削除する」と答えました。



 -------------------------- しんぶん赤旗 新聞記事の内容 -----------------------

 日本共産党の真下紀子道議は3日、道議会予算特別委員会で、希少種のエゾライチョウについて生息状況を調査し狩猟の対象にしないよう求めました。エゾライチョウは、本州のライチョウとは異なる小型の鳥です。

 道が作成したレッドデータブックで、「生息や生育の条件の変化によって、容易に絶滅のおそれがある種に移行する要素をもつ種」である「希少種」とされています。キツネによる捕食の拡大などから、生息数が年々減少していると指摘されています。

 その一方で、エゾライチョウは「狩猟鳥獣」にも含まれていることから、道のホームページでは、「とても上品で良いだしがでます」「そばやお雑煮と炊いてもおいしい」などと食べ方を紹介しています。

 真下議員は「生物多様性保全の観点から、北海道が保存のために重い責任を持つべきではないか。より精度の高い調査を行い、狩猟を禁止するなどエゾライチョウの保護の必要性について検討すべきで、少なくとも『おいしい』という紹介はやめるべきだ」と迫りました。

 道側は「地域別の生息数を把握し、保護の必要性を検討する。道のホームページは削除する」と答えました。



希少種を守る調査と保護を
ゾライチョウの保護を しんぶん赤旗 2011. 3. 4