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道内のダム建設の見直しについて道の姿勢を問う

○前原国土交通大臣は、会見でダム見直しを表明していますが、
 当別ダムについては、知事の意志を尊重するとなっており、ダム
 に対する道の姿勢がとわれるという段階に入っています。日本共
    産党道議団は、北海道の全ダムの中止を含む見直しを求めています。


【ダムレポート】
滋賀県大戸川ダム(10月26日)  厚幌ダム(10月23日)  サンルダム(9月20日) 美利河ダム(9月9日)
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【ダム建設中止を求める運動と道議団の議会質疑を伝える記事】 2009.9.15〜10.14
   2010年2月21日
   3ダム中止を、自然保護団体と住民が国土交通省政務官に要請の記事
                         しんぶん赤旗「2010年2月23日」

   2009年12月26日
   サンルダム・平取ダム凍結本体着工費計上せず

                        しんぶん赤旗「2009年12月26日」

   2009年11月12日
   大規模林道は全面的に中止/真下道議に知事
                                       しんぶん赤旗「2009年11月17日」


   2009年10月28日
   胆振管内厚真町に計画されている厚幌(あっぽろ)ダムの現地調査をしました。
   厚幌ダムは見直しの対象となっている道内10ダム(国の事業7、道の事業3)の一つです。


    2009年10月14日
   開発局が平取ダムの工事用道路建設の入札実施を伝える記事。
                         しんぶん赤旗「2009年10月15日」

    2009年10月9日
   前原国土交通大臣会見で本体工事や用地買収中止を決定
   サンル・平取ダム工事凍結を伝える記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月11日」

    2009年10月9日
   第3定例道議会、花岡道議と本会議反対討論・真下道議のダム推進事業などの
   意見書に反対する討論に立った記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月10日」

    2009年10月8日
   真下道議の知事総括質疑 費用対効果「八ツ場ダム」より薄い道内ダム
   見直しを求められ、答弁に窮した知事。中止を求めてきた人たちの聞くと
   答弁を引き出した事を伝える記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月9日」

   イチオシ!HTBニュース予算特別委員会


    2009年10月7日
   道開発局「平取ダム工事用道路建設の入札手続きを延期」を決定。
   知事総括質疑に真下道議が発言予定の記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月8日」

    2009年10月3日
   旭川市でシンポジウム100人あまりが参加「ダムに頼らぬ治水を」
   国土交通省OBらの講演と講演内容を伝える記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月6日」

    2009年10月2日
   サンルダム本体着工中止を求める真下道議の質問の記事
                                      しんぶん赤旗「2009年10月3日」

    2009年9月30日
   第3定例道議会での花岡議員の国の表明した143カ所ダム
   (道内10カ所)見直しに関する質問の記事
                         しんぶん赤旗「2009年10月1日」

    2009年9月29日
   道自然保護協会など14の団体「北海道脱ダムをめざす会」がサンルダム・
   当別ダム・平取ダム、失敗と言われる二風谷ダムの撤去検討を求める要請書送付
                                      しんぶん赤旗「2009年10月1日」

    2009年9月20日
   ダムは本当に必要なのか 「ヤマベわく川」サンルダム自然観察会
   に真下道議が参加してのレポート
                          しんぶん赤旗「2009年9月29日」

    2009年9月16日
   サンルダムの問題点「下」 生態系全体で見る。
                          しんぶん赤旗「2009年9月16日」

    2009年9月15日
   サンルダムの問題点「上」 魚道をそ上できるのか。
                          しんぶん赤旗「2009年9月15日」

    2009年9月9日
   美利河ダムバイパス式魚道 サクラマスの保全に疑問
                          しんぶん赤旗「2009年9月13日」

    2009年9月20日 真下紀子視察
   サンルダム魚道調査・視察

                         
サンルダム観察会参加の目的

 1.ダムにたよらない治水を考える必要をサンルダムから学ぶ。

 2. 国土交通省の今後の判断と高橋知事のいままでの姿勢とあるべき方向を確認する。
サンルダム魚道調査・視察 2009. 9. 20


 下川自然を考える会が主催した自然観察会に同行し、サクラマスがサンル川に遡上し、産卵する様子やダム建設による影響回避のために行われている調査用魚道(完成時延長9q、ダム湖を迂回するバイパス式)での実験の様子を視察しました。三上博介事務局長が同行しました。

 サンル川は手塩川水系の上流域、「ヤマベ湧く川」と言われるほど、親魚のサクラマス資源の宝庫です。民主党政権がダム見直しを公約し、サンルダムも見直し対象と発表されたため、これまでダム建設反対の運動を広げてきた道民にはサンルダムは「止められる」と希望が見えてきた中で自然観察会が行われました。参加者は昨年を大きく上回り、70人を超え、活気に満ちていました。




09.09.20サンルダム魚道調査・視察

 下川自然を考える会が主催し、サンル川を守る会などが協力しています。考える会の宮田修さんに案内されたサンル川の上流では、遡上したサクラマスが2匹、くるくると回っています。メスの産卵に放精しようとするオスのほかヤマベも自らの子孫を残すためにたくさん集まってきます。いたるところに産んだ後の産卵床が見えます。別の場所でも産卵のために集まるサクラマスが何匹もいます。それでも昨年の1/10というくらい少ない状態だと地元の人が話します。

8月10日から9月30日まで「魚道の機能性」サクラマス産卵遡上行動」を把握するため、目視・ビデオ観察、水温・濁度・流量、サクラマス遡上追跡調査を行う開発建設部サンルダム建設事務所。説明会では管理事務所長が「プライベートで休みを取って」説明をします。テレビ局の取材申し込みは拒否し、説明はわずか数分で終了してしまいました。  

そのあと住民からの質問に答えました。「侵入防止フェンスに流木や葉などが詰まるのではないか。」「9qも上るとサクラマスの体力は消耗するのではないか」など質問は尽きません。

私は、高橋知事は「予算は増やさない。期間は延ばさない」という条件で建設許可したと紹介し、「魚道は2.4キロの美利河ダムで7億円。設計費を入れると20億円。528億円の予算で間に合うのか。サクラマスの生態から遡上・降下の確認には調査期間は最低3から4年が必要。どの程度の調査期間となるのか。」と質問しました。宮内所長は、「コスト削減で」と答えるにとどまり、調査期間も明確に答えることができません。ダム建設完成後に魚道調査の評価をするなどと言い換えて、ダムを促進しようとしています。

新政権のダムの見直しは中止ではありません。これからの運動によって中止できるかどうかが決まります。